ストレスで髪が抜けるって本当?——私の髪に起きたことを調べてみた

抜け毛・薄毛の原因

ストレスで髪が抜けるって本当?——私の髪に起きたことを調べてみた

第1子を出産したあと、前髪に近いあたりの髪が、部分的に抜けたことがあります。当時は、産後の大変さに加えて、強いストレスも感じていました。

そして今年の5月ごろにも、似たようなことがありました。「ああ、今ちょっとしんどいな」と、自分でも分かるくらいストレスが重なっていた時期です。

ある日、左側頭部を見ていたら、小指の爪くらいの範囲だけ、髪がなくなっていました。大きな脱毛ではありません。でも、地肌が見える。

あれ? ここ、
こんなに透けてたっけ。

私は、ストレスが髪に出やすいのかな。髪が弱いのかな。今回の脱毛も、やっぱりストレスが関係しているのかな。——気になって、調べてみることにしました。

ストレスが強いとき、私はこんな気持ちになっていた

今回のことを調べる前に、正直に書いておきたいことがあります。

あのころ、私はこんなことばかり考えていました。

もう全部投げ出したい。
今の生活を、全部ポイっとしたい。
どこか自由なところに行きたい。

ここにいたくない。もうこんなことをしたくない。この人と一緒にいたくない。そんな気持ちが、何度も浮かんでは消えました。

でも、実際に全部を投げ出せるわけではありません。生活もあるし、家族もいる。「そんなこと言っても、どうにもならないよね」と、自分でも分かっている。でも、分かっているからといって、気持ちまで簡単に切り替えられるわけではないんですよね。

逃げられないのは分かってる。
分かってるから、しんどい。

だからといって、何か特別なことをしていたわけではありません。

嫌なことを頭の中で何度も再生しないようにする。考え始めたら、いったん別のことを考える。おいしいものを食べたり、好きな動画を見たり、楽しみな予定を思い出したり。

嫌なことがなくなるわけではありません。でも、嫌なことだけで一日を埋めないようにする。私の場合は、そんな感じでした。

気にしなければ治る、という話ではありません。ただ、嫌なことばかりを見ない時間を増やすことで、気持ちは少し楽になっていきました。

ストレスによる抜け毛には、いくつか種類がある

調べてみると、「ストレスで抜ける」といっても、抜け方や仕組みはひとつではないようでした。

休止期脱毛症

強いストレスや体の負担をきっかけに、髪の成長サイクルが変わり、抜け毛が増えるタイプです。頭全体のボリュームが減るような抜け方が一般的です。

円形脱毛症

円形や部分的に髪が抜けるタイプです。髪を作る毛包に、免疫の異常が関係して起こる自己免疫性の病気と考えられています。

私の産後の抜け毛も、今回の左側頭部の抜け毛も、円形脱毛症に似た抜け方でした。ただ、どちらも医療機関で診断を受けたわけではありません。「円形脱毛症だった」とは言い切れないので、ここは分けて考えておきたいと思います。

「2〜3か月前」のストレスが今の抜け毛になることもある

休止期脱毛症には、原因となる出来事から、抜け毛が目立つまでに2〜3か月ほどの時間差があることがあります。

強い負担がかかる → 髪の成長サイクルが変化する
→ 時間がたってから抜け毛が目立つ

という流れです。少し前の負担が、今ごろ出てくることもあるんですね。

落ち着いてから抜けるから、
結びつかないんだ。

出産や、発熱をともなう病気、手術、急なダイエット、栄養不足なども、きっかけになることがあります。

ただし、すべての抜け毛が2〜3か月後に起こるわけではありません。円形脱毛症のように、時間差とは別の経過で、部分的に抜けるものもあります。

なぜ、ストレスで抜ける人と抜けない人がいるのか

同じようにストレスを感じていても、髪に変化が出る人もいれば、そうでもない人もいます。

じゃあ、私は髪が弱いのかな。
それとも、ストレスを受け止める体の反応が違うのかな。

特に円形脱毛症は、遺伝的にリスクを持っている人に、ストレスがきっかけとして加わることで発症しやすくなる、という見方がされています。

調べた範囲では、「髪が弱い人だから抜ける」と単純に考えるものではなさそうでした。体質や遺伝的な素因、免疫の反応、体全体の状態など、いくつもの要因が関係しています。

同じストレスでも、体の反応は違う。私の髪が特別に弱い、と決めつけなくてもよさそうです。

私の脱毛も、ストレスが原因だったのか

正直なところ、私にも分かりません。

強いストレスを感じていた時期と、脱毛に気づいた時期は、たしかに重なっていました。だから、「もしかしたら関係していたのかな」とは思います。

でも、それだけで原因が分かるわけではありません。医療機関で診断を受けたわけではないので、今回の脱毛が何だったのかも、今は分からないままです。

「ストレスのせい」で片づけて、
ほかの原因を見逃していないかな。

ストレスのせいだと決めつけてしまうと、鉄不足や、ほかの体調の変化を見落とすこともあるそうです。だから私も、「たぶんストレスかな」くらいの、少し引いた受け止め方をするようにしています。

私の場合は、いつの間にか髪が戻っていた

今回の左側頭部の脱毛は、気づいた直後がいちばんショックでした。

もともと私は、髪の毛のことでずっと悩んでいます。もっと太くしたい。もっと毛量を増やしたい。そう思っているのに、気にしている髪に、さらに薄い部分を見つけてしまった。

こんなに髪のことを気にしているのに、
なんでまた……。

そんな気持ちになりました。鏡を見るたびに地肌が目に入るし、見れば見るほど気になる。でも、気にしすぎることで、かえって抜け毛が増えるんじゃないかと思うと、それも怖い。

だから、途中からはなるべく見ないようにしていました。気にしないようにするというより、怖いから、あまり見ないようにしていたんです。

そうして、そこを何度も確認することをやめていたら、ある日ふと、「あれ、どこだったっけ」と思ったんです。

普通に髪が生えてきていました。だからといって、気にしなくなったから治った、と言いたいわけではありません。私の中では、ただ、気にしても怖くなるだけだったので、見ないようにしていた。そのうちに、いつの間にか髪が戻っていた、という感じです。

ストレスによる抜け毛は戻るの?

ここは、私も気になっていたところです。抜けたあと、ちゃんと生えてくるのか。それとも、そのまま薄くなってしまうのか。

休止期脱毛症の場合は、毛包そのものが壊れているわけではないため、原因となる負担が落ち着けば、自然に回復することが多いとされています。ただし、抜け毛が落ち着くまでにも、髪のボリュームが戻るまでにも時間がかかります。目安として3〜6か月で抜け毛の量が減り始め、6〜12か月ほどでボリュームが戻る、と説明されることもあります。

円形脱毛症は、経過や再発のしやすさに個人差があるようです。すべての脱毛が自然に治る、とは言えません。

私が今、髪のためにしていること

「ストレスをなくしましょう」と言われても、そんな簡単にできたら苦労しません。私も、生活を全部変えられるわけではありません。だから今は、ストレスをなくすことよりも、それ以上、自分で自分を追い込まないことを意識しています。

  • 抜け毛の本数を、数えすぎない
  • 脱毛した部分を、何度も確認しない
  • 嫌なことを、何度も頭の中で再生しない
  • 小さな楽しみを、ちゃんと楽しむ
  • 極端な食事制限をしない
  • 鉄不足など、分かっている問題は放置しない
  • 眠ることを、できる範囲で大切にする

受診の目安と、まとめ

部分的な脱毛、範囲が広がっていく脱毛、長く続く抜け毛、眉毛やまつ毛の変化、頭皮の症状、そのほかの体調の変化がある場合は、「ストレスのせい」と決めつけず、一度皮膚科などで確認してもらうことをおすすめします。

※この記事は、私個人の体験と調べたことをまとめたものです。私の脱毛は医療機関で診断を受けたものではなく、休止期脱毛症・円形脱毛症のどちらであったかも分かりません。症状には個人差があります。
ストレスで髪が抜けることは、実際にあるようです。
ただ、抜け方によって仕組みは違うし、私の今回の脱毛が何だったのかは、今も分かりません。

「ストレスのせいだろう」と決めつけすぎないこと。
「私の髪が弱いからだ」と、自分を責めすぎないこと。
そのくらいの気持ちで、これからも髪と付き合っていけたらと思っています。

嫌なことがあると、全部投げ出したくなる日もある。でも、そんな日にも、おいしいものや、楽しみな予定や、好きなものはある。

全部をすぐに変えられなくても、嫌なことだけを見て過ごさないようにする。
今の私にできるのは、そんなことなのかもしれません。

—— 前髪すかすかのぬー

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